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静岡県産の茶葉と橙を使ったトニックウォーターシロップです。トニックウォーターはお酒の割材のイメージが強いかもしれませんが、ソーダで割って清涼飲料水としてそのまま飲んでいただけます。
口元にグラスを運ぶとまずは橙の爽やかな香りが鼻に抜けていきます。炭酸のはじける爽快感を楽しんだ後、ふわりとお茶の香りが広がり、心地よい苦みが後味に残ります。余韻も含めて、ゆっくりとお楽しみください。
食事とのペアリングやジンを加えてアルコールとしてもお楽しみいただけます。
Episode 挿話

まる茂茶園の本多さんとはじめてお会いし、お話させていただいたのは茶畑の真ん中に建てられた茶の間でした。青空の下、目の前で急須からお茶を入れていただきながらお話したのですが、忘れられない言葉があります。
「皆さんこうやって自然を感じるために茶の間に遊びにこられます。けど実は茶畑も野生のものではないので人工物なんですよね。農業って、実は人間がはじめて行った環境破壊だとも言えると思います。そういったことを自覚して、土や、茶の木と日々向き合っているんですよ」
僕らに持ち得ない視点で生産にひたむきに向き合う姿勢にとにかく驚いた、とても印象的な出会いでした。

お茶といえばペットボトル飲料が主流となり、大量生産の工業化が進んだこと。大量生産を実現するために平地で機械を導入できることから九州での生産量が増え、静岡の伝統的な段々畑では機械を入れることが難しく、生産量の減少、耕作放棄地が増えている現状を聞きました。
また、二番茶、三番茶の価値が下がっていることも重要な問題で、その結果として担い手不足という大きな課題も生まれます。
この話を聞いて、お茶の新しい飲まれ方、新しい価値を生み出すことが長い目で見た時の生産量、価値づくりにおいて必要なことなのではないかという大きなヒントをもらいました。

本多さんは茶畑以外に柑橘も育てています。橙もそのひとつです。橙の代表的な用途はぽんずなどの調味料の原材料です。しかし用途が限られているという悩みもありました。
実はお茶の苦みはトニックウォーターで使用されるキナという原材料に代わるのではないかという仮説を持っていました。そしてトニックウォーターに柑橘は欠かせない存在です。であれば、レモンやライムといった代表的な柑橘だけではなく、橙を取り入れることで特徴的なトニックウォーターができるのではと思いました。
本多さんとの出会いから生まれたのがこのティートニックウォーターです。

「私は普段、富士山麓にて茶葉と橙を栽培しています。急須でそのまま飲むお茶という楽しみ方は、残念ながら現代の日本人にとって稀なものとなってしまいましたが、茶葉を原料にした美味しく面白い商品づくりによって、新しい日本茶の需要と楽しみ方が生まれるのではないかと期待しています。」と語る本多さん。
彼の情熱と知恵が詰まったこちらの商品を是非一度味わってみてください。

